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ジョイント195

自分が思いついた文章を徒然なるままに書くブログです。二次創作系。がんばっていきます!
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ある一日~こたつを買いに~
さてSS第三段は夫婦モノ。結婚後の二人。自分の妄想です。
なんかいろいろご都合主義。そんなこと言ったら今までのSS全部そうですが…。
とにかく見てやって下さい。ではどうぞ!

・・・なんか言うのも恥ずかしいくらいなんですが、一応リンクフリーなんでしていただけたらどうぞ!ssの数的にもそんなこと言える資格無い気がするんですけどね・・・。まぁ一応ということで!


そいつが居たから俺は今までやってこれた。
そいつが居たから俺は頑張ってこれた。

冬―――――人恋しくなる季節。ずっと俺の傍に居て、俺の身体を心を、癒し続けてくれた。
悔しかった。こんな状態になるまで気付けなかった自分が。
ただただ悔しくて仕方が無かった。
なんで、どうして。
俺のせいだと分かっていても、疑問は尽きなかった。心が締め付けられる。まるでもう一人の自分がいなくなってしまったような感覚。
そう。俺にとってそいつはもう一人の俺同然の存在だった。
だからこんなにも心が苦しい。こんなにも悲しい。こんなにもつらい。
ベッドに寝転がったまま、起き上がる力が湧いてこない。体のどこにも力が入らない。

「もう…ダメかもしれないな…」

思わず漏れてしまった独り言。言って、自分がどれだけダメージを負っているかに気付いた。
俺は―――――


「さっさと起きろこのアホキョン!!!!」

「ぐはぁ!」

ベッドに寝転がったままの俺に衝撃が走った。蹴られた。マジで痛いって。

「何すんだ!ハルヒ!」

「何もうダメだとか言ってんのよ!こたつが壊れたくらいで!」

「俺にとっては死活問題だ!めちゃくちゃ凹んでんだぞ!…思わず、切ない恋愛小説の主人公になってしまうところだったぜ。寝かしてくれ。こたつのないリビングなんか行きたくない」

というわけで惰眠を貪ることにして布団に潜り込む俺。驚かせてすまない。つまりは我が家のこたつが故障しただけの話しだ。

「…くだらないこと言ってないで…起きなさい」

「…すいません。起きます」

悪ふざけが過ぎました。はい。
ハルヒの怒気を感じ取った俺はしぶしぶ布団を抜け出す。
尻にしかれてるとか言うな。
俺とこいつが一緒に暮らしていることを疑問に持つ読者も多いと思われるが、ここはご都合主義ということで納得して頂きたい。
つまりはこれは俺たちの結婚後、子供まだ。
そんな感じの一日である。


ある一日~こたつを買いに~


「…というわけでせめて新しいのを買いたいんだが」

「却下」

俺の提案を数秒で却下するハルヒ。リビングの食卓。向かい合って家族会議の真っ最中。俺が今いかにこたつが必要か、哲学的な引用をしながら、過去最高の演説をかましたというのに考える素振りすら見せてくれやしない。
そして何故こうまで俺が必死なのかというと、我が家のお財布担当はハルヒだからだ。

「大体、後少しで冬も終わりなんだから気合で乗り切りなさいよ」

「そうは言われてもだなぁ」

何故こいつは分からないのだろうか。
こたつの素晴らしさが。入っているだけで感じられるあの温もり。満足感。極上の癒し。日本人に生まれて良かったと思える瞬間の一つだ。
更にみかんにテレビと来た日には文句なし。日本の冬。正に日本の冬だ。

「なによ。大体壊したのはあんたの責任みたいなもんでしょ。使いまくるし、この前なんか付けっぱなしで寝てたし、寝返りうって中のやつ何回も蹴ってるし。自業自得」

「う…」

ぐぅの音も出なかった。確かに俺のこたつ使用率は半端じゃない。大体が家事をしているこいつに比べたらもはや病的。
しかし、ここで言い負かされては男が廃るというもの。諦めるわけにはいかないのだ。

「でもな、こたつが無かったら暖房代が…」

「似たようなもんでしょ」

「俺の心というものが…」

「知らない」

「和の心が…」

「こたつは電化製品でしょ」

「…」

「うん?」

次々に敗北。そしてハルヒは勝ち誇った顔で得意な笑み。
何かないか!何か!
――――いや一つだけあった。ハルヒのアキレス腱。けれどそれを使えば俺は卑怯者と言われるだろう。きっと。間違いなく。

「じゃあもうこの話しはおしまいね。あんたの仕事も無いし、買い物行くわよ」

まずい。買い物でうやむやにする気だ。そうなれば万に一つも勝ち目は無くなる。
目の前には二つの選択肢。
勝つために卑怯者になるか、潔く敗北するかだ。

俺は――――喜んで卑怯者になろう。うん。決定。

「…イチャイチャする時間減らすぞ」

「…なっ!?」

「こたつで一緒にイチャイチャするのが俺の楽しみの一つだ。それがなければ、その時間が減るのは当たり前だな」

思うに、ハルヒ的にはこたつ無しでもお互い暖めあう~みたいなプランがあったことだろう。これでも夫婦だ。考えくらい読める。
しかし俺にはどうしてもあの温もりは捨てがたい。それにさっきも述べた通り、これはハルヒのアキレス腱。
何故ならば。

「…ひきょうもの…。あたしが一日でもイチャイチャしなきゃ寂しがるの知ってるくせに!」

そういうこと。そしてだからこそ。
ぶっちゃけてしまえば俺も同じだ。寂しくて死ぬ。マジで。
病気みたいなもんだ。
なるべくハルヒに見せないように努力しているだけの話しだ。つまりはギリギリの賭けだった。そして成功した。

「忘れたな…。さて、どうする?」

「…うぅ」

珍しく追い詰められた表情のハルヒ。やはり切り札というのは最後までとっておくものだ。
これで力関係は逆転した。

「じゃあ、買い物行くか」

「…覚えときなさいよ」

今はまだ良い。多分翌日復讐される。なんらかの形で。明日のことは見ないことにして、俺たちは出かけた。
無論こたつを買いに。




「おーい?ハルヒ?」

「…」

帰ってきて今はインリビング。
こたつは意外に安かった。とはいえそれなりの買い物であることは間違いなかった。
だとしても必要不可欠なものだったはずだ。俺にとって。
そして買い物途中も、帰ってきてからも、ハルヒはアヒルみたいな顔でぶすくれていた。
こたつにはちゃっかり入っていたが。
場所的には、俺の入っている右側にハルヒは居る。

「おーい?」

「…」

もう一度呼んでみるがやはり返事はない。
俺に言い負かされたことが悔しかったのか、顔を俺から顔を背けている。
なのだが――――左手はちょこっと、本当にちょこっとだけ、こたつの中にある俺のスウェットを掴んでいた。
心の中で、甘えたい気持ちと悔しい気持ちがごっちゃになっているようだ。
このこたつに入りながら俺に甘えてしまっては俺の言い分を完璧に認めてしまったことになる。それは嫌だし悔しい。
しかし甘えたい。
そんなところだろう。この状態で早一時間。そろそろ良いんじゃないかと思うんだがどうだろう。
なんか段々、徐々に距離が近づいている気もするし。というか間違いなく近いし。
本当に意地っ張りだなと思う。
しばらく待ってみるのもありかもしれない。

「ねぇ」

ようやくハルヒは喋りだした。向こうを向きながらだが。

「どうした?」

「…限界」

俺もだ。とは言わない。俺はまだまだ大丈夫だということにしておく。
心の中ではハルヒに抱き付きたくて仕方ないのを抑えてくれていた、理性が負けそうになっていたところだ。

「こいよ」

「…ん」

借りてきた猫みたいに大人しいハルヒ。そしてハルヒは俺の隣に移動した。そんでもって。
ぎゅう――――。
抱きついてきた。

「…次イチャイチャする時間減らすとか言ったら、死刑だから」

「分かったよ」

そして俺は、結婚後通算十三回目の死刑宣告を受けたのであった。


翌日。月曜日。出勤日。

「じゃあ行ってらっしゃいキョン。これ今月のお小遣い」

「ああ…って千円って!いくらなんでも少なすぎるだろ!オイ!」

「も!ん!く!あ!る!の!?」

「…何でもないです」

やっぱり復讐された。
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thame:涼宮ハルヒss genre:小説・文学
ある一日 | トラックバック(0) | コメント(5) |permalink
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Comment

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はぁ~  やってくれたな

次回作も期待している。
2008/02/17 Sun| URL | カンジテスト [ edit ]
コメントありがとうございます!
本当に嬉しいです!これからも書きたいものを上手くかけるように頑張っていきます!
2008/02/18 Mon| URL | koko428 [ edit ]
面白いです!
甘甘なハルキョンSSを探し求めて結構さ迷いましたがこれは傑作だと思います!
これからも頑張ってください!
応援してます!!
2008/02/19 Tue| URL | スライム [ edit ]
コメント返し
スライムさん>傑作とはありがたいです!本当に!これからも、自分が書きたいものをかけるように精進していきます。本当にありがとうございました!
2008/02/19 Tue| URL | koko428 [ edit ]
始めのキョンのモノローグに1人吹いてしまいました。
だって、ハルヒじゃなくてコタツって!!
それでもって甘甘。ご馳走様でしたv
それとリンク貼らせていただきました。
今後も楽しみにしてます!
2008/03/07 Fri| URL | R254 [ edit ]
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