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ジョイント195

自分が思いついた文章を徒然なるままに書くブログです。二次創作系。がんばっていきます!
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結局はバカップル
どうも!なんとか書き上げました!完全明るい話。シリアスなし!そしていろいろ原作と違います!…ご容赦ください!
ここで拍手のお返事を。
sksk1さん>拍手の方ありがとうございます!ちょっと良い話だと思ってくれたってことですか!?ありがとうございます!本気で嬉しいです!
拍手くれるとかなり嬉しいですね。本当に!…でもまだ使いこなせてない部分がありまして、メッセージのお返事はこちらにかかせてもらいます!そしていつも拍手くれる方…感謝してます!!
これ一応続きものです。最初はキョン視点で。
さて…それではどうぞ!


人は言う。春は出会いの季節だと。まだ見ぬ人々との希望に満ち溢れた出会い。ひょっとしたらそれは運命の出会いになるのかもしれない。人は言う。春は恋の季節だと。恋。それは多くの人々の興味を掻き立てるキーワードの一つ。それが自分のでも他人のでも楽しいものだと感じるだろう。その一般的な見解に漏れることなく、我が北校でもそういうことが起こるわけだ。これが。まあ当然のごとく、俺にはそんな人生における重要イベントなど起こるはずもなく――――と言いたいところなのだが、今回俺にもそんなイベントが起こってしまった。恋の始まり。というより、自分で起こしたというべきか。
何とも言い難いが今回はそんな話。春のせいなのか、別の何かのせいなのか、俺があんな行動を取るとはね。
ま、良いだろ。そのおかげで今があるんだしな。


〈キョンくん〉

四月。特に何も考えることなく二年生になった俺。というのも、ハルヒの力のせいか、クラス替えを行なったところで、一年五組のメンバーがほとんどそのまま二年五組になり、更に皆そのことを少しも疑問になんか思っちゃいない。感慨などあるはずもないだろう。流石はハルヒパワーというべきか。
さて、学年が一つ上がれば無論後輩が出来る。ということなのでハルヒは一年生の新入団員を集めようと俺たちを引き連れて奔走したのだが、結果はゼロ。まあ何をするか分からん団体だから仕方ないと言えば仕方がない。
そんでもってハルヒが不機嫌になりゃしないかと少しだけ思っていた俺だった。しかし、

『ま!仕方ないわね!新入生はみんな見る目が無かったってことで、今までと同じ面子でいきましょうか!』

とのこと。ああ成長したなハルヒ。なんて一瞬父親のような心境になってしまったのは不可抗力だろうよ。俺としては、何かしらの特殊設定がデフォルトの新入生が入って来ないで良かったと半ば感じている。これ以上の新キャラには対処しきれない。キャパシティオーバーだ。
そんな事を考えつつ今は昼休み。俺は谷口、国木田と、一年の頃から続きいつものように昼飯を食べていた。
谷口は相変わらず、将来何の役にも立ちそうにない独自ナンパ論アンド、女心の掴み方を雄弁に語り、俺と国木田はそれを適当に聞き流す。

「やっぱよ!この辺で一番のナンパスポットと言えばあの駅前の広場だぜ!時間が遅くなるとけっこうナンパ待ちの女も多いしな!まずは、紳士的な態度で攻める。『僕は…あなたとお話しがしたかっただけですよ』的な感じだ!そんでその後は一気に狼の部分を出してガンガン攻める!これは鉄板だぜ!メモしときな!」

「へー。そうなんだ」

「そうか」

本当に相変わらずだなと、一年の頃から変わらない谷口に別の意味で関心していた時。

ドキ―――――。

「あ?」

「どうしたのキョン?」

「どうしたキョン?まさか俺の理論を越えた新たなるナンパ論でも思い付いたと言うのか?」

「いや…そういうわけじゃないんだが」

心配してくれた国木田や、全く見当違いなことを言う谷口。
一瞬、胸が苦しくなった。何というか、虫の知らせというやつだ。しかも、何故かピンポイントにどこでそれを一番感じるようになるかが勝手に頭に浮かんでくる。
アホみたいに都合が良すぎる虫の知らせ。
これは、大抵がそう。ハルヒ絡みと見て良いだろう。そういうワケなので、

「すまん。トイレに行きたくなっただけだ。言うタイミングを見失ってな」

そう言って、長くなる可能性も視野に入れ、俺は弁当をしまい席を立った。

「キョン。なるべく早く行ってきた方が良いよ。食べきっちゃった方が良いでしょ?」

「ああ。なるべく早く帰ってくるよ」

出来ればな。

「そうだ。早く行ってこい。安心しろ。今さら大便でからかわないからな!」

「当たり前だろ…それは」


そのような言葉を交わし、俺は教室の外へ出る。予感に従順に従い歩いていく。そうすると校舎裏にぶち当たった。
なんでこんなところにと思いつつその辺をうろついてみる。と、

「すいませんね~。こんなところまで」

声が聞こえてきた。男の声だ。しかし、それだけの情報ではサッパリ分からないのでもう少し、その声の方まで近づいてみる。校舎裏の一角から聞こえる声。位置は掴んだ。俺はその角に隠れて耳を澄ます。

「ま。良いわよ。さて、わざわざこのあたしをこんなところに呼び出したのよ。つまんないネタじゃないでしょうね?下級生くん?」

続いて女の声。それは聞き間違えるはずなどなく、嫌というほど脳裏に染み付いているハルヒの声だった。ということは、だ。ハルヒのセリフから察するに男の方は下級生のやつで、それがハルヒを呼び出した、と。
しかし一体どうやって下級生くん(仮)はハルヒを呼び出せたのだろうか。

「大丈夫ですって。面白い話ですから。それにしても、ちゃんと伝えてくれた斉藤さん、ありがたいっすね~」

下級生くん(仮)の声を聞いて思う。斉藤とはウチのクラスの男子だ。つまり、下級生くんは斉藤を使ってハルヒをここへ呼び出してもらったのだろう。俺の知らない内に。よく、ハルヒはシカトしなかったものだ。だが最近は、けっこう穏やかな傾向にあるハルヒだ。一応来るだけ来たのかもしれない。「下級生が面白い話しを持ってきた」とでも言えば、ハルヒが現れる可能性も上がるだろうしな。

「あ。あれ斉藤っていうんだ」

「覚えてないんですか…。まあ良いんですけど。それで話しなんですけど、涼宮さんって今付き合ってる人とか居ます?」

…来たいきなり禁句。まあこんなところに呼び出した時点で何となく感じていたが。
下級生くんは恐らくまだハルヒのことを詳しく知らないのだろう。いろいろな武勇伝とか。だからこのような思いきった行動に出られたと。
ある意味無知とは強みであろう。怖いことだとも言えるのだが。

「話しってそんなことなの?」

やっぱりな。予想通りハルヒの声は一気に不機嫌モードへ移行した。ただ、入学当初のように突っぱねることはしないようだ。当初だったら多分、この時点でここから去っている。中学時代のこともあるからこのような話しはうんざりしているだろう。

「はい。それでもし居なかったら俺と付き合って…」

「お断り。あたしは今暇じゃないの。他を当たって」

言い終わる前に速攻で言うハルヒ。まあこれも予想通りである。今はSOS団で楽しそうにしているハルヒだ。了承するわけがない。それにしても随分分の悪いバクチに打って出たなこの下級生くん。口調が軽かったり、かなり自信のある雰囲気からすると、中学時代は女子に不自由しなかった人種ではないんじゃないだろうか。

「それだったら、アドだけでも」

なおも食い下がる下級生くん。付き合うのがダメだったらせめてアドレスだけでも手に入れたいと、そんな考えか。教科書通りの手。普通ならば有効だろう。現代は大体メールでどうにかなる。
ただ、普通の女子ならばな。

「それもお断り」

「え?」

今までの自信はどこへやら、彼は呆けた声を出す。「まさか、アドレスすら断られるとは」そんな感じ。
無知とはある意味で強さであると、さっき言ったが今回は無知の怖さがでてしまったな。

「何で…?」

「何でも何も嫌だから。それにアンタみたいな男に興味ないから。以上。じゃあね」

そう言ってハルヒは去ろうとしたようだ。だが彼はまだ食い下がる。しつこい男は嫌われるぞ。

「ちょっと待って下さいよ!一応、俺告白したんですからアドくらい良いじゃないですか!それが礼儀ってもんじゃ――」

「礼儀も何もないわよ。大体告白って自分の気持ちをしっかりと相手に届けるってことでしょう?アンタのはただあたしを落としてみたいと、そんなくだらない感じじゃないの。そこに礼儀も何もあったもんじゃない。アンタのルールをあたしに押し付けないでくれる?」

その辺は同意。彼は「礼儀」の意味を取り違えているようだ。

で――――この辺りでもう良いよな?
実を言えば、さっきからものすごい膓ワタが煮えくりかえってるんだ。何故俺は怒ってるのか。そんなもんは単純明快。俺はただ涼宮ハルヒに惚れているってこと。前々からこういった感情が渦巻いていて、少し悩んだりもしていたんだが、こんな場面に出くわしたお陰でハッキリと自覚した。
リミッターは外れたと。そういうわけだ。
ありがとう見知らぬ下級生くん。
完全に素になりました。

「そんなの…おかしいだろ!」

「おかしいのはそっち。もう良い加減にしてくれない?」

逆ギレ下級生。さて、ごー。

「そこまでだな」

「えっ!?」

「キョン!?」

下級生くんとハルヒの声。俺の登場に両方とも驚いているようだ。当然といえば当然か。居るはずのない人物が急に現れたんだからな。
予想通り、初めて自分の目で見た下級生くんは、カッコイイ顔立ちだった。髪を染め、ピアスをし、正にモテそうな高校生といった感じだ。今はどうでも良いが。
俺はゆっくり歩を進め、両者の間に割って入る。そこでガシっと下級生くんの肩を掴んだ。

「い…いきなり何を」

「まあ気にするな。下級生くん。さて…」

ニッコリ――――と笑ったつもりだったが、怒りのエッセンスが加わったそれは、自分でも中々恐い笑顔だったんじゃないかと言える。というか間違いなく。

「え…あ…あの」

戸惑った声を出す下級生。

「名前を聞いても良いかな?」

「か…神崎」

「神崎くんか。うん。色々と言いたいことはあるかもしれないけど全て却下だ。これから俺が言う言葉を覚えていてくれないか?それで、出来れば君の友達にも言っておいて欲しいんだよ」

「え…あ…」

セリフの途中から徐々に掴む手に力を加える。言外に絶対従えという意味も込めて。本来俺はこんなキャラじゃないんだがとか言っていられない。今は構わないだろう。ここで言わしてもらおうか。
俺は笑みを消して、真剣な顔を作り、神崎くんの顔をしっかりと、本当にしっかりと見詰めて静かに言った。

「ハルヒに…手、出すな」

「――――え!あの!はい!分かりました!すいません~!!」

俺の言葉の後、神崎くんは急いでこの場から立ち去って行った。イケメン君も、ここでは三流の悪役のようになる。というより、俺がそうしたのか。

「ねぇ…あの…キョン?」

――――後ろから声が聞こえて、少し冷静になった。
熱った時の熱も今はない。
はい。自分の行動を思い返してみましょう。
第三者の目から見た感じで。

〔ハルヒコクられる→俺、たまたまそこに居て盗み聞き→乱入→ハルヒに手を出すなby俺〕

…あれ?これって…俺もう告白したも同然みたくなってないか?…いや待て。そんなことは無いだろう。ハッキリ告白したわけじゃないし。…そんなことあるだろうが!というか、手を出すなってことは「コイツは俺のものです」ってことじゃないか?好意が伝わることを否定する材料なんかどこにもなくないか?しかもこの距離だし。俺の真後ろにハルヒが居たということはバッチリ聞かれて…。どう考えても聞かれてたな。うん。つまり、俺はハッキリ好意を自覚したと同時に、その想いを胸に秘めて王道青春ストーリーを描くことなく、「俺はあなたに好意があります。というか誰にも渡したくない程好きです」なんて伝えてしまったと。―――ヤバい。顔熱い。心臓の音、聞こえる。

「きょ…ん?」

そこで再び聞こえたハルヒの声。さっきまでの勇ましさはどこへやら。おずおずとしたような感じだ。
俺は声のする方へゆっくり振り向く。
――――なんとそこには今まで見たことのないようなハルヒが居た。顔を真っ赤っかに染めて、少し上目遣いで俺を見ていて。
いやこれは…。普段と全く違うハルヒ。更に心臓の鼓動は早く大きくなり、俺の顔はもう多分真っ赤だ。頭クラクラ。熱でもあるようだ。

「さっきのってさ…。あの…どういう意味なの?」

ああ。どうしてそんな顔をするかな。そんなに、自分を可愛く見せる術を知っているのかな。
もう―――聞いてきたからには答えるしかあるまい。
ハラをくくれ俺!
そして俺の想いよ通じてくれ!

「さっきのは…そ…の…。そのまんまの意味だ…。つまり…だな」

「…つまり?」

歯切れの悪い喋りもここまでだ。ここからは絶対にハッキリ言わねばならん。頼むぜ俺よ。

「俺は…お前が…」

「あたし…が?」

もう一声!頑張ってくれ俺!

「好きだってことだ!」

――――言った。言い切った。もう後戻りなどできない。というかもうしたくない。最後のセリフだけはハッキリと言えたんだ。ならば後は返事のみ。

「…ほんとうに?」

だからそんなに子首を傾けて恐る恐る聞くんじゃありません。たまらなくなるから。

「ほんとう…だ」

「ほんとう…なんだ。そっか…」

――――そう言ってハルヒは微笑んだ。
バカみたいに明るい笑顔は何度も見てきたが、微笑んだような表情はそんなに見てきていない。つまりは、真っ赤な顔でハルヒにフワっと微笑まれたならば、それは大げさなんかじゃなく、心臓にハートの矢が突き刺さったような気持ちになってしまうんだよ。もう完全にやられてる。俺は。
その後、ハルヒはハッとしたような表情をして、また上目遣いに睨んでくるような顔に戻った。もうちょっと微笑んだ顔を見ていたかったが、この顔も…やっぱりヤバい。というよりもう、全部がヤバい。

「じゃあさ…その…ちょっとだけ目…瞑って…なさいよ」

「え…あ…ああ」

その言葉に従い俺は目を瞑る。
無理矢理な命令口調だったが、どちらかというと「お願い」のような響き。命令でもお願いでも断れないが、今回はむしろ断りたくはない。
そして、

ちゅ――――

――――そんな音と共に、左の頬に何かが触れる感触。いや、認めよう。何かは多分、ハルヒの唇だ。いや間違いなく。ということは…だ。俺はハルヒにキスされた、と。なるほど。
――――って!なるほどじゃないだろ!
思わずバッと目を開くと、

「じゃ、じゃあねキョン!」

「えっ!?おい!?」

止める間もなく、ハルヒは全速力で去って行った――――。
というか、

「俺…まだちゃんと返事もらってなくないか?」

そうだ。まだちゃんとハルヒから聞いてない。俺の告白の返事。待て。頬にキスされた時点でもうオーケーだと考えて良いんじゃないか?でも俺、「好きだ」とは言ったが「付き合って」とは言ってないな。オーケーも何もない…。いや普通は「好きです=付き合って」だ。ならそれで良い気も…。安直か?ハルヒは普通じゃないし。ひょっとしたら、あの男を追っ払ったから団長からの御褒美なんて感じなのか?それともサヨナラのキスみたいな?いや付き合ってもないのにサヨナラのキスって何だよ。

「だぁぁぁぁ!」

結局、どう捉えて良いのかがサッパリ分からず、なおかつこの後教室でどうしたら良いのかも分からず、俺はそこでずっと混乱状態であった。昼休み終了のチャイムは一応聞こえていたのだが、

「どうすりゃ良いんだ…」

と呟いて、座り込む。
何の力も湧いて来なかったので、しばらくここに留まることにした。うん。仕方ない。
はぁ――――情けない――――。
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thame:涼宮ハルヒss genre:小説・文学
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