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ジョイント195

自分が思いついた文章を徒然なるままに書くブログです。二次創作系。がんばっていきます!
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ある一日~犬が来ました~
まずは電波垂れ流し人さま!リンクの方ありがとうございました!ここでお礼申し上げます!
ここに書くの、遅くなって申し訳ありません!
そして今回「ある一日~犬が来ました~」というハルキョンssを書きました!これは「ある一日~こたつを買いに~」の続編に当たります。けれど読まなくても一応大丈夫です!
夫婦モノです。そしていろいろネタとか古いですが…。深く考えずにどうぞ!

何でだよ――――。

そう思わずにはいられなかった。そいつは誓ってくれた。ずっと俺と一緒にいると。いつまでも一緒だと。
二人でいろいろなところに行って、いろいろなものを見て、いろいろなことをして。
なのに今、そいつは俺の隣にいない。今が最も必要な時だというのに。俺はアイツを欲しているのに。誓ってくれた、一緒にいるという言葉。全てが無に還ってしまった感覚。それだけが俺の胸を締め付ける。

「どうしてこんなことに…」

そいつを奪った力は強大だった。どんな屈強な奴でも敵わないその力。俺の出来ること。探した。そいつに対抗できる術を。あるはずだった。その最終手段。最終奥義。俺が積み上げてきた我慢という努力の上に体得したただ一つのもの。けれどちっぽけな、俺のプライドがそれだけはダメだと告げる。

「畜生…」

悔しさが声となって現れる。しかしそれだけ。他に出来ることは俺は他になす術もなく、そこに立ち尽くしていた――――。

「ホントにかわいいわね~人懐っこいし!」

「キャンキャン!」

…今回はツッコミもないんですね。ハルヒさん。
ちなみに力とは可愛いさのことです。毎度申し訳ない。
というわけで、我が愛しの妻は犬に構うので精一杯なのでした。
…おい。あんまり調子に乗ってハルヒにベタ付くな、犬。


ある一日~犬が来ました~


理由は不明。しかし、休日、家に帰ると玄関の前に犬がいた。迷い犬だったのか、首にはしっかりと首輪が付けられており、そこにはご丁寧に「ボブ=デービットソン」と書かれていた。この犬の名前らしい。
…なんであいつの名前なんかを…。
しかもフルネームっておかしいだろ。
思い出せない方はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)を思い出していただきたい。あの審判だ。ちなみに俺は未だにあいつが許せない。来年の大会は奴だけにはやらせないでくれ。
…まあそれはともかくとして、ウチの前に何故いたかわからないそいつは、更に何故かウチの玄関からも動こうとしなかった。
そんなこんなで最寄りの交番に犬の名前と特徴を告げ、飼い主がもし来たら連絡してくれるように頼み、ウチでしばらく預かることにしたのだった。したのだが――――。

「ほら!そんなにくっつかないの!でも本当によく懐くわね~」

「キャン!」

「あら?アタシの言葉でもわかるのかしら?可愛い上に面白いなんてやるじゃないこの犬!」

「キャンキャン♪」

「へ~ますますご機嫌そうね!待ってなさい!今ご飯あげるから!」

「く~ん♪」

…こんな感じだ。ああ。今日は休日だからハルヒと一日中べったりしようと思ったのに、これはないだろうよ。神様。
ハルヒだってその気だったのに今は犬に夢中になってるし。
とはいえ、俺も犬が嫌いなわけじゃない。今はハルヒがキッチンに行ってしまったので犬は俺とリビングに居る。
可愛がってやろうかとそいつに近づく。そうだ。犬にいちいち目くじら立てのもばかばかしい話だ。
ちなみに種類は「チワワ」。見た目も可愛らしい小さな犬だ。
うん。可愛い。
しかし俺が触れようとした瞬間――――。

「ガル!」

「うぉ!」

噛みつこうとしてきやがった。それも容赦なく。

「ガルル…」

唸り声を上げて俺を睨みつけてくる犬。これはマジで殺す目だった。敵と認識したものを容赦なく襲う野生の本能そのもの。小さくても、太古の昔に宿した狩猟本能を感じる。
しかし。

「ほら!ボブ!ご飯出来たわよ!」

「キャン♪」

その声が聞こえた瞬間からコロッとその表情を変えてキッチンに居るハルヒの元へ駆け出して行く犬。

こいつは――――。

俺はその時確信した。そう。こいつは悪魔の手先だ。俺の優雅な休日を邪魔しにきた悪魔の手先。
週末占いの恋愛運があまりよくないというのは本当だった。
今週の仕事がツラかった上にこの仕打ち。
だからこそこういう試練が舞い込むのかもしれないが。

「…負けるわけにはいかないな」

アイツが野生の本能で勝負してくるならこっちは人間の知性で勝負だ。
「イチャイチャする時間を減らす」という最終手段も今日は封印だ。犬相手に使うなど俺のプライドが許さない。
さぁ闘おう。俺の心の平穏を取り戻すために――――。


「ハルヒ~。そろそろ昼ご飯作ってくれないか~?」

こたつに入って、キッチンに居るであろうハルヒに呼びかける俺。俺はとりあえず、昼飯を一緒のテーブルで食べようと思った。テーブルは高い。犬の背では届くまい。犬も入ってこれなくなるだろう。
俺の土俵で勝負が出来る。まずはこういうところから始めなければなるまい。

「キョン、今日作って~。まだボブが離れてくれないから~」

「キャン♪」

…いやまだ大丈夫だ。俺が作ったとしても食う時は一緒。ならばまだいける。
ただいつものハルヒの美味い飯を犬のせいで食えないのは納得がいかないが…。
仕方がないので昼飯を作ることに決定。ちなみに俺が出来るのはごくごく簡単なものだ。チャーハンとかラーメンとかマーボーとか。
とはいえそこそこのレベルなので食えないことは無い。
それに今日は敵が居る。とびっきり美味いのを作ってビックリさせてやろうじゃないか。

「く~ん♪」

「はいはい。今からリビングの方行くわよ。今日はキョンがご飯作ってくれるからね!」

「キャン!キャン♪」

…例えリビングからキッチンに行く途中すれ違ったハルヒ+一匹が仲良くじゃれついてようと俺の精神は揺らがん。ああ揺らがん。揺らぐものか。
そんなこんなで調理終了。メニューはチャーハン。だがあなどるなかれ。しっかり卵とご飯を絡めてある黄金色をしたチャーハンだ。過去最高の出来だと、自慢出来るね。これは。

「出来たぞ~ハルヒ」

「ありがと~。でも今手が放せないからこっち持ってきて~」

「キャン♪」

あの野郎――――。ハルヒの声に合わせて聞こえた犬の声に対し、思わずそう思う。
恐らくリビングでまだ犬の野郎がじゃれ付いているんだろう。
それにしてもここまでハルヒが犬好きなんて思わなかった。可愛いものを普通に好きなことは知っているが。
とりあえず出来た俺の最高傑作をリビングの食卓まで持って行った。が、しかし。

「…マジかよ」

ハルヒと犬が居たのはこたつの方。ちなみに今まで説明して居なかったが俺たちの家は3LDKの二階建て。頑張っただろう俺たち。家を買うに当たってのエピソードがあるのだが今は省こう。
リビングは広く、キッチンに近いテーブルの方と、その少し距離を開けたところにこたつがある。そこに犬とハルヒは居たわけだ。こんな時にあのこたつが仇になるとは…(ある一日~こたつを買いに~参照)。
犬はハルヒの膝の上に堂々と座り、しきりに喜んだ感じでじゃれ付いている。シッポ振りまくり。
…忌々しい。
だが俺には今アイテムがある。昼飯。流石に膝の上に犬を乗せたままじゃ食いにくいだろう。そこで勝負をかけてやれば良い。

「ハルヒ。昼飯だ」

「ん。ありがと」

盆に乗せて運んだチャーハンをこたつのテーブルの上へ。
ハルヒの前と、俺の座るところへ置く。

「ハルヒ。流石に犬を膝に乗せたままじゃ食いづらいだろ?どかした方が良いんじゃないか?」

「…それもそうね」

…何でそんな不満そうなんだ。

「じゃあボブ。降りなさい。これからアタシがご飯食べなきゃ」

色々と引っ掛かるところはあったものの、ハルヒは犬を膝の上からどけて隣に置いた。
よし。これで場は確保出来た。後は攻めるのみ。
と思いハルヒと向かい合う位置に着き、顔を見たのだが――――。

「うん?どうしたハルヒ?」

ハルヒは俺に対してそっぽを向いている。
その視線の先には犬。

まさかこれは―――

嫌な予感がした。
犬はチワワ、つぶらな瞳、そしてそれを思わず見てしまう人。
これだけの要素が揃ったならもう間違いは無い。
チワワを見る。そのうるうるした瞳。
それは正しく――――あのCMの再現!
ハルヒを見る。
なんか目がうるうるしてじっとチワワを見つめている。

…うん…もう勝てない…。

俺がそう思うのと、ハルヒが黄色い声を上げてチワワに抱き付くのはほぼ同時だった――――。


そんなわけで色々あった今日一日。
チワワは、俺がうちひしがれてチャーハンを冷蔵庫にしまった後、警察からの電話があり、更にウチの住所を強引に警察から聞き出した飼い主が連れて帰って行った。ああそうだよな。可愛いもんな。チワワ。だから頼むから逃がさないで下さいね。お姉さん。そしてその名前は犬が完全に覚える前に変えた方が良いですよ。
正直憎らしくなってしまいます。
ハルヒは名残惜しそうな顔をして、俺は焦燥しきった顔でチワワを飼い主の元へと返したのだった。
んでもってその夕方。

「はぁ…」

俺は敗者の気分を味わってこたつで寝転んでいた。横向きに膝を抱えて。体勢は完全いじけた子供のふて寝だった。

「ハルヒの…ばかやろう」

完全にバカなのは俺の方だが無意識に言ってしまうのは仕方がない。それに今の俺は忘れていた。アイツの地獄耳を。

「誰がバカよ。誰が」

「聞こえてたのか…」

上から聞こえるハルヒの声。というかキッチンに居たはずなのによく聞こえたもんだな。それから、ハルヒの気配が俺の真後ろに移動した。一緒の場所に入って来て。

ぎゅ――――

後ろから抱き付いてきた。

「拗ねちゃった?」

「…拗ねてない」

ぶっちゃけ拗ねてるのがバレバレなのだが思わずそう返してしまう。なんか悔しいからだ。仕方ないだろ。

「ごめんね。この前アンタに丸め込まれたのが悔しくて、あの犬利用しちゃった」

ああ。なるほどね。この前のこたつ合戦の時のか。だからわざと犬にばっかり構って俺をおざなりにしたんだな。そういえばハルヒの力はびみ~に…本当にびみ~に残っていたんだった。
願望を実現。つまり俺を拗ねさせてみたい。そういうことだ。
だからあの犬はウチに来た、と。

「…」

真実は分かったが俺はまだほっとかれたダメージが抜けない。
男でも、寂しいもんは寂しいんだ。

「悪かったからさ、今日の夜イチャイチャしよ。夕御飯はアンタのチャーハン食べましょうよ」

「…もうこんなことすんなよ」

「フフ…。はいはい。もうしないわ」

「絶対だからな…」

「絶対しないわよ。じゃ、食べましょ♪」

夕御飯に食べた一緒に食べたチャーハンは、作り置きとはいえ美味かった――――。


翌日。月曜日。出勤日。
いくら夜にイチャイチャしたからとはいえ、昨日は悔しかった。あまりにも悔しかったのでこないだのハルヒと同じように復讐してやることに決めた。

「行ってらっしゃいキョン!今日も頑張ってきなさい!」

ハルヒはいつも通り玄関で見送ってくれる。予想通りだ。

「ああハルヒ。ところでさ…」

気だるげな顔を真面目な顔へとスイッチ。そしてハルヒの目をしっかりと見つめる。これが作戦の第一歩だ。ちなみに今の俺の顔は、多分、ハルヒと現実世界でのファースト・キスくらいの時くらい真剣だと自負している。…流石に言い過ぎかもしれないが気分だ。気分。

「な…なに?朝からどうしたの?」

たじろいだような表情を見せるハルヒ。第一歩は成功した。

「おはようのキス…久々にしてくれないか。今日は絶対必要なんだ」

「えぇ!?…急にね。エロキョン…。分かったわ…。昨日のこともあるしね。良いわよ!」

よし!
心の中でガッツポーズ。さぁここからだ。

「じゃあ…しっかり目瞑って、待っててくれ」

「うん」

ハルヒが目を瞑ったのを確認。
そして俺はこっそりと、なるべく音を立てずに玄関の戸を開けて――――ダッシュ!

これにて成功。多分しばらくすれば、気付いたハルヒの怒声が「こんのバカキョ~ン!!!」…思ったより早かったか。
まあそんな感じの結婚生活を送っている俺たち。こんなことも多々あるだろう。
俺が拗ねたりアイツが拗ねたり。
それも一つの楽しみなのさ。
今日は帰りに美味いものでも買っていって、また夜存分にイチャイチャするか――――いつも
の通勤路を走りながら、そんなことを俺は思った。
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thame:涼宮ハルヒss genre:小説・文学
ある一日 | トラックバック(0) | コメント(5) |permalink
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Comment

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ああ、ハルヒとキョンのイチャイチャを見ていると、
今の俺の生活は何なんだと思えてくる。
とにかく、良かった。
次も期待している。
2008/02/25 Mon| URL | カンジテスト [ edit ]
続編来たっ!
こちらも良作ですね!
とりあえずツッコミ入れさせてください。

こどもかっ!!

面白かったです♪
応援してます、これからも頑張ってください!
2008/02/26 Tue| URL | スライム [ edit ]
何ですかこのバカップルはww
拗ねたり焦らしたりするのもコミュニケーションのうちですか。
近所で名物夫婦になってそうですね。
ニヤニヤが止まらないですw
2008/02/26 Tue| URL | 911 [ edit ]
コメント返し(まとめで申し訳ないです)
コメントのお返し、遅くなってすいませんでした!あおれでは一人一人にお返しいたします。
カンジテストさん>今せめてこの二人のイチャイチャした感じで癒されてください!…次もがんばります!
スライムさん>キョンをとにかく拗ねさせたかったんです!(笑)こどもキョンもありな気がしました!
2008/02/27 Wed| URL | koko428 [ edit ]
コメント返し
911さん>ご近所さんの「またかよ…」っていう視線を浴びながらキョンは走ってます!…そんな夫婦良いですよね!
2008/02/27 Wed| URL | koko428 [ edit ]
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